想い出は決して失うことはありません

キックオフの前にコールリーダーが「あなたのいちばん大切なひと、恋人、家族、友だちのことを応援するような気持ちで、今日は応援してください」と言いました。だからあたしは直哉のことを想って、90分間を過ごしました。もう泣いてはいけないと思っていたのですが、アップ中によっちゃんがゴール裏に向かって何回も何回も両手をあげて煽るので、キックオフ前に引き上げる雅史が何度も何度も胸のエンブレムを叩くので、涙が出ました。
開始早々先制されたせいなのか、あまり肩に力が入ることなく声を出すことが出来ました。吉彰はいつものように惜しみない運動量で走り続けていたし、ファブリも中盤できっちりプレスをかけ、にーにょにはまた輝きが戻ってきたように見えました。健太郎も落ち着いて守備をしていたし、まこ選手も早いうちから攻撃を潰していました。こうたとかがけんもチャンスがあれば攻撃参加をして、村井先生はとても安定をしていたように思います。もちろん、100%完璧な試合だったとは思いません。うっちーにはかなりやられていたし、ゴール前で競り負ける部分もありました。でも、選手たちをたくさんたくさん褒めてあげたい。
成岡の同点ゴール、まえちんの逆転ゴールにはそれ以上の大きな意味があるようなして、同期の、そしてアテネ世代の(こんな言葉は使いたくないけれど)執念だったように感じて胸が痛かったです。