あきらめるなんて死ぬまでないから

月末が来るのが怖かった。
直哉は夏以降海外へ出ることを希望していたし、そういう噂はずっと流れていた。つまり、契約は6月末までだということだ。けれども、あんなことを起こした。22日に起訴猶予処分が下って被害者との示談も成立し、ここにきていいやっと契約の取り下げの話が出て、そして契約解除になった。今後は臨時職員としての雇用についての話も出ているようだけれど、まだ正式決定ではない。
恥を忍んで言おう。
あたしは直哉がサッカーを続けてくれればいいと思っている。ジュビロサポは勿論、他サポだって直哉のことを許さないはずだ。何年かかってもいい、直哉がピッチに立っている姿をまた見たいと切に思っている。バカだなぁと我ながら思うけれど、あたしは直哉を応援し続けるしかないのだ。